北緯40度線探検隊 坂本正治 1
アマゾンで北緯40度線探検隊の本を見つけてしばしになる。
新品レベルの北緯40度線探検隊 初版本は5,000円以上していたので、しばらく購入をためらっていた。
ネットでいろいろと調べてみたら、メンバー登録をしている神田の古本屋サイトでは2,000円以下でもあった。
数点の中古本の中から、
長考の末、2,000円+送料370円のユーズド本を購入。
2週間の予定で順天堂大学に治療のために入院する前日だったので、入院中読むには間に合わない。ワイフに受け取ってもらって、郵便局で支払いをするように頼んだ。
退院後読むのが楽しみである。
退院して、直ぐに届いている「北緯40度線探検隊」を確かめてみた。
本のカバーは経年変化で擦れはあるが破れはない。
本文321ページのハードカバーの単行本で、
値段から期待はしていなかったが、昭和52年のなんと、初刊本だ。
ラッキー。
北緯40度線探検隊はカーグラフィック連載で読んで以来で、もう何十年前のことでしょうか・・・?
坂本正治氏は、光と色彩の音楽「ルルー」や、大阪万博の三井館で「時間分割テレビ」などを発表した映像アーティストで、メディアの世界を駆け抜けた天才・怪人と言われていた人。
彼は、70年代のラジカルなN.Y.の雰囲気が伝わる「ニューヨーク放浪顚末記」と「北緯40度線探検隊」の2冊を残し急逝してしまいました。
2011年 オートバイ運転中に脳梗塞で死亡。
「救急車を呼ばないでくれ、霊柩車を呼んでくれ」と書いた紙を持っていたとか。
18の時にバイクで京都、奈良を旅し、19では東北一周の旅をした僕にとっては、彼の著書は僕の青春時代を思い出させる本です。
カーグラ連載期間中は、まず、「北緯40度線探検隊」のページを探して読みおわってから車の記事を読んでいました。
初刊のカーグラ以来読み続けたカーグラも度重なる引っ越しと、保管場所の管理を怠り、カビだらけになって、多くの思い出と共に捨ててしまいました。
まだ、第1章を読み終えたばかりで次章以下を読むのが楽しみです。
第1章は僕の記憶には残っていませんでしたが、わたびき自動車、大川悠など懐かく思い出すことができました。
それにしても、著者・坂本正治のこの文章は何という造詣、何という修飾語、目くるめく彼の頭脳から生み出される文、、、。
フィーリングが合わない人には駄本。一語一語の言わんとする造詣についていけて、フィーリングの合う人にはとても魅力的な本。
やはり、購入してよかった。