メルカリの落とし穴　購入したHuawei Mate20Xユーズドのカメラが・・　３

先日、ユーズドで購入したHauwei Mate20Xの外カメラの移りが極端に悪い。横から光が差し込んだように白くぼけている。フォーカスもぼけているように写る。

内カメラは非常にきれいに写るので、外カメラ特有の現象だ。
見てみるとレンズカバーが白く濁っている。1年しか使っていないはずのこのスマホのユーザーはいったいどういう使い方をしていたのだろうか？

長年スマホを使って生きて、レンズカバーに傷がつくという経験はなかった。

概してネットでの売買は、基本的に性善説にのっとった売買のシステムだ。相手を疑いだしたら、きりがないというのが僕の考えだが、出来る限りの注意ははらっている。

ところが、この販売者は販売するカメラの重要な欠点を全く書いていなかった。

「ヤフオク」の場合はオークション形式なのでわからない所や、細かい質問などを質問して、返事を待って内容を吟味してから購入する余裕がある。

「メルカリ」の場合は売値が決まっていて、気に入ればすぐ落札できる強みがあるが、これが購入する側から見ると弱みにつながっている。

質問している間に他の人に落札されてしまうのだ。
質問も、値引き依頼が多い。値引きに失敗しても、提示値段で購入するだけなので、いつ何時他人に落札されてしまうかわからない。

「メルカリ」の商品説明は「ヤフオク」に比べて、総じて短い文章が多い。よくこの説明で買う人がいると思う商品も多々ある。

自動車カテゴリーで、この説明で購入するのはまるでかけのようなものなのに・・・。下見に来れない遠方の人は、どういう神経で購入しているのかと思う。

長年、この手の売買サイトの説明を見ていると、何となく信用が置けるかどうかが見えてくるのだが、今回のスマホも、かなり引っかかる説明があった。

「スマホカバーを3個つける」というのだ。おまけは、往々にして落札につながるのだが、僕が引っ掛かったことは、新品と書いてないことだった。業者でもないのに、スマホカバーを3個もつけるというのは、おかしい。
おそらく自分が使っていた中古カバーだろうと推察したが、「今時人の使っていたスマホカバーを欲しがる人がいるだろうか？」と出品者の常識を疑ったが、そのほかの説明は仔細にわたっていて、疑うべき点は見当たらなかった。

売る経緯も、「会社がHauweiの使用を禁止した」というものだった。

正直、いささか疑問に思ったが、これを疑問と思うと、虚偽の説明をしていることになり何とも致し方ない。
スマホカバー3個付きの件は、ただ、この出品者の個性についてだけ、僕が疑問に思ったという点だけだった。

僕がHauei Mate20Xをまた選んだのはカメラ性能によるところがほとんどと言っていい。この前提が崩れてしまった。

白く濁った感じになるのは、おそらくレンズカバーの部分に擦り傷が沢山ついて反射しているのだろうと思う。よく見てみても、細かい傷だろうのでよくわからないが、確かに白く反射しているように感じる。

今できる対処方法は、レンズカバー部分のクリアーカバーを歯磨き粉やコンパウンドで磨いてみるしか対処方法がない、アルコールで拭くのは勧められる方法ではないし、汚れはとれても擦り傷がなくなるわけではない。

幸い、僕は長年プラモデル制作を趣味としている。小学2年の時から歩いて家から20分ほどの模型屋でソリッドモデル（まだプラモデル以前でにかよいはじめてからの模型フアンなのだ。この時代の飛行機モデルの縮尺は1/50で、初期のプラモデル「マルサン」のモデルも1/50の縮尺だった。今は1/48だ。

コンパウンドは自動車用のコンパウンドでは目が細かいものを選んでも失敗する可能性がある。長年の模型経験を生かして、模型用のコンパウンドを使うことにする。

Hasegawaの模型用コンパウンドだ。Amazonでもヨドバシ秋葉原の模型コーナーでも手に入る。ちなみに、ヨドバシ秋葉原店の模型コーナーは目を見張るほどの規模だ。何といっても、模型をアップグレードするエッチングのパーツの品ぞろえがすごい。模型に興味のある人は、ぜひ訪ねてみるといい。

プラモデルの透明キャノピー（風防）を磨いたり、フィギュアーのパテ盛りを削った後の磨きなどに使うのだが、今回のスマホカメラカバーの件までは最適に思える。

そこで、使ってみた。案の定、写真写りは鮮明になった。普通の人ならこれで満足するのだろうが、僕の場合は同型のHuaweiMate20Xを持っているので、同じ被写体を撮ってつぶさに比較できる。

残念ながら全く同じ写りとはいえない。